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タロット占いのルーツ

タロットのルーツには、諸説が様々にありますが、主なものは、エジプト、インド、ペルシア発生説があります。最初に、私なりの結論を述べておきますと、これは、正しい答え、というよりも、タロットの発展の歴史を紐解くことになります。タロットは、様々な国や文化を、ジプシーと呼ばれる人たちによって運ばれ、その国の知恵を吸収して、発展を遂げてきたカードですので、それらすべての説を学ぶことは、有益であるといえます。

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まず、エジプト説で考えられるのは、古くから、カトルーシュ・カードという、タロットとは別種のカードが存在していたので、両者の、間に、文化的な融合が行われ、いつのまにかエジプトがタロットの故郷である、という説が有力になったものと考えられます。タロット・カードは、大別すると、3種類の系統に分けられます。マルセイユ版、ウェイト版、トート版と呼ばれるものです。
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 この内、ウェイト版、トート版は、共に20世紀に作られたタロットであり、当時、エジプトへの関心が世界的に高まっていたこと、などが、例えば「]運命の輪」というカードに、エジプト神話のアヌビスというジャッカルの頭を持つ神が描かれていたりするのも、その世相を反映したものだと、想像されます。これら当時の状況が、エジプト起源説を有力なものとしていったのでしょう。後者のトート版は、アレイスター・クロウリーという人物の作製した、独創的なタロットであり、クロウリー自身に、エジプトに対して深い関心があり、その著書「トートの書」にも、多くエジプトの神話について触れられています。エジプトは古くから、秘教的なシャーマニズムに満ちた国であり、タロットの持つ神秘的な雰囲気と良く馴染んだので、エジプト的な象意が多くタロットに取り入れられたものと考えられます。

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 次にインド発生説ですが、これは、ペルシア発生説と同時に語られるべき説であります。ペルシア、つまり今のイラン高原付近に住んでいた人々は、ゾロアスター教という、聖火を祭る宗教を信仰していました。このイラン高原から、移動を開始した人々は、各地に移動を開始しましたが、この内、インドに侵攻した人々たちが、原住民を最下級の身分のものとし、国内を支配したことが、カースト制度といわれる、厳しい身分社会のはじまりとなったと言われています。最下級の身分アンタッチャブルとされた、インドの土着信仰を持った人々は、圧政に耐えかねて、エジプトやヨーロッパに逃亡を始めました。この時、ヒンドゥー教の教えをカードに描いて持ち出した、「カーリーの使徒」と呼ばれる人々が、タロット占い師の原形を為した、と言われています。 ですから、ゾロアスター教は、ヒンドゥー教にある部分に影響を与えまたインドから持ち帰えられたヒンドゥー的な文化は、ゾロアスター教その頃にはマニ教と呼ばれていましたが、ペルシャに於いて共存を始めました。もともと、ゾロアスター教は、様々な宗教の文化を積極的に取り入れる性質を持ちえていたので、この文化的融合は、比較的スムーズに行われました。

  余談ですが、このヒンドゥー教の中から、人間の尊厳や本質を目指すものとして、ゴータマ・シッダルダが開いた宗教が仏教であり、この仏教が中国に於いて、道教といわれる大陸宗教と習合されたものが日本に渡来したので、厳密にいうと、原始仏教と、日本文化としての仏教とは、タイムラグが生じている、と言えます。
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「]Z星」の象徴は、裸の女性が湖から水を汲んでいる絵柄ですがこれは、禅の中の「十牛図」という絵に共通することが、最近の研究で解っています。ですから、我々日本人の文化の中に、タロットの象意が見出されるとしても、少しも不思議ではないのです。
  この、ヘレニズム的な文化交流の中で、タロットは世界を回り、その姿を発展させていったのだ。世界の主たる宗教の教義や、庶民の息遣いの聞こえる、素朴な知恵の結晶。それがタロットなのだ。

そう、私は、タロットに対して定義しています。